戦闘制空母艦「帝龍」(1) 原俊雄 2021年11月25日 初版発行 株式会社電波社

原 俊雄
もしも、日本海軍が大和型戦艦3、4番艦を建造せずに巨大空母を建造していたら?という作品

こんにちは!兄のYUです!

日本海軍が大艦巨砲主義から航空主兵主義に舵を切るという作品はいろいろありますが、制空母艦という主に戦闘機しか載せない巨大空母を建造するという一風変わったところが面白いと思います。

大和型戦艦3、4番艦の建造を注視して「帝龍」型空母3隻を建造に踏み切った日本海軍。真珠湾奇襲に成功し、英国東洋艦隊の戦艦2隻も沈めて勢いにのる日本海軍だったが、サンゴ海で日米機動部隊が激突!その後、ソロモン諸島をめぐる戦いで日本海軍の新鋭空母「帝龍」の活躍はいかに?

大抵の場合、作品として巨大空母を建造していたら、艦上戦闘機、艦上爆撃機、艦上攻撃機の3種類を積む(艦上戦闘機を載せない、艦上偵察機を載せるという例外はありますが)というのがオーソドックスな展開ですが、この作品は巨大空母にほとんど艦上戦闘機しか載せないという従来とは逆の発想が面白いと思います。
この当時の海空戦はほとんどの場合、制空権を確保した方が勝ちます。あとは、先制攻撃を仕掛けた方が勝率が跳ね上がります。それをくつがえすような巨大制空母艦が活躍する本書は一見の価値ありですよ!

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